「福音書を読み、イエスに親しむ」 ㉒ イエスのしるし

    それからイエスは、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日の後に復活することになっている、と弟子たちに教え始められた。(マルコ8・31)

   苦悩と死を通して新しい命を得ること、それこそがよきしらせの核心です。イエスは、その解放への生き方をわたしたちに先立って貫かれ、それを偉大なしるしとしました。人間とは、いつになってもしるしを見たがるものです。厳しい現実から少しでも気をそらしてくれそうな、驚くべき、並外れ、興奮させられる出来事を求めます。目を見張るような何か、例外的な何か、平凡な毎日の生活を中断させてくれる何かを見たくてたまらない。顔を背けことなく苦難と死を直視し、神が下さる新しい命へんお希望を抱き、それを通り抜けること、それがイエスのしるしであり、イエスに倣って霊的生活を指導したいと望むすべての人々のしるしです。それは十字架、すなわち苦難と死という、全面的に新たにされることの希望のしるしです。「明日への道」 H.ナウウェン

写真は高木淳司さんの提供で「サボテンの花」 アルバム

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