信仰は、死を含めた人生全体を考え、より良い人生を送るために、価値観や生き方、そして希望や生きがいなどを見いだす学び舎なのです。信仰を持つ人々は、死を否定することはありません。ただ、死は終わりではなく、新たないのちへの門出であると確信しています。
復活は春風のようなものです。風を見ることはできませんが、目に見えないこの風は、植物に芽生えを、そして、動物に冬眠からの目覚めを告げるのです。人生の歩みの途上で、度々、行き詰まった経験をしてきたわたしたちは、復活のような体験ができます。わたしたち一人ひとりは、新たないのちが吹き込まれることによって、人生の再出発ができるのです。
拙著『聖週間を生きる 毎日の黙想：受難と復活節の人物とともに』（2016年 女子パウロ会）p.84－85
写真は高木淳司さんの提供で、「復活徹夜祭」 アルバムから。リンク先
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