「福音書を読み、イエスに親しむ」① 

今回からいよいよ、福音書を読む旅に出ましょう。まず福音箇所を先に読みましょう。手元にある聖書からか、無料ダウンロードするか https://www2.bible.com/ja/app

 

ルカ2・39-40、51-52  神が幼子となってこられた理由

 神が小さな幼子として生まれたことは、わたしたち人間が教えない限り、歩くことも話すこともできない、という意味です。これがイエスの物語であって、成長するために人間の手を必要としたということです。神はいわば、こう言われたのです。「わたしは弱くありたい。そうすることで、あなたがわたしを愛することができるように。わたしが弱くなって、あなたがわたしを世話することで、わたしの愛に応じられるようにすること以上の助けがあるでしょうか」。神は、もろさを身に帯びて、飼い葉桶に身をゆだね、十字架にかけられたほどの神です。「そこにいてくれませんか」と、本音でわたしたちに語りかけるほどの神なのです。

福音書はイエスの幼少時代と青年時代について沈黙を守っていますが、この沈黙こそ多くを語っています。それは、わたしたちのごくありふれた日々の暮らしを共に暮らすために来られたということです。イエスは、わたしたち人間と同じように見なされたいと願われたのです。

「すべて新たに・スピリチュアルな生き方への招き」H. ナウエン」

写真は高木淳司さんの提供で、「寂心さんの樟」アルバムから

https://www.facebook.com/100003853247773/posts/1885156721622751/?d=n

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