「コロナウイルス感染拡大時の意識の究明」

イエズス会の酒井陽介神父さまのFBより   

  1. 今、この時、どんな気持ちかを素直に認めましょう。気持ちを静めることが難しいなら、それも認めます。欲求不満やストレスを感じているのであれば、それも認めます。神は、祈るのがたやすく、落ち着いた時だけでなく、私たちの人生のあらゆる場面に、ともにいたいと願っています。
  2. 今日1日を振り返るにあたり、ひかりと導きを神に願いましょう。人によって、そのひかりは、聖なるものに包まれた感覚という体験かもしれません。また、別の人には、あるがままの自分になるという、こころの深みから沸き起こる感覚かもしれません。
  3. コロナウイルスが、あなたの生活に与えている影響について少し考えをめぐらしてみましょう。外側では、他者との距離を取るようにと勧められていますが、私たちの内側の深い部分で、どんな結びつきや絆をありがたいと感じますか?誰が、あなたを神との関わりへと繋いでくれていますか?
  4. ウイルス感染に関する一連の知らせは、ある意味、社会において、私たちが、いかに他者との交わりの中で生きているかを気づかせてくれます。それは、同時に、普段、私たちが、関心持つことがない人たちの存在も教えてくれます。ウイルスの影響を受けている人たちのなかに、普段、私たちがあまり気にかけることのない人びとがいますか?彼らとどんな関わりがあると気づき始めましたか?普段は、誰と関わったり、近づこうとしたりしていますか?反対に、誰を避けていますか?もしできるなら、そうした人々の顔を思い浮かべてください。当たり前と思っている関わりがあるかもしれません。どんな繋がりを強く思い浮かべますか?
  5. 裁いたり、余計にあれこれと考えたりすることなく、こうした人々を思い浮かべるときに感じる思いを味わってみましょう。彼らの存在を思いやり、神が語りかけられる方へと注意を向けましょう。
  6. 関わりが生まれたり、断たれたりするこの状況の中で、あなたにとって大切だと思う、または強く訴えかける関わり(あるいは疎遠)を一つ選んでみましょう。心を落ち着け、今ここで、どのような成長を促されているか思い起こしてみましょう。信仰者であるなら、神に向かって祈りを捧げましょう。
  7. 神は、限りない創造性と想像力を私たちにお与えになります。この離別と孤立の可能性のある時にあっても、他者との有意義な関わり、それが直接であろうか、テクノロジーの恩恵を通してなのか、または心の内での意向や関心を通してなのか、その関わりを保つことができる方法は、一体どんなものか考えてみましょう。

 

最後に、深呼吸をして、こころを落ち着くひとときを持ちます。そして、こころが整ったら、また日常に戻っていきましょう。

写真は高木淳司さんの提供で、アルバムタイトルは
カトリック関目教会(大阪市城東区)」です。
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