㊼ 今週もみことばとともに(年間第29主日)

「では、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」(マタイ22・21)

 銀貨には皇帝の像が刻まれていたので、皇帝のものと考えられていました。しかしイエスが「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に」と付け加えることによって、もっと根本的な問いに注目させます。

 神の像はどこに刻まれているのでしょうか。それは「人間の姿」にあるのです。創世記1・27に「神は御自分にかたどって人を創造された」とあるからです。つまり、神の像が刻まれた人間は神に帰属するものなのです。わたしたち一人ひとりに向けられた問いだとも言えるでしょう。

 写真は高木淳司さんの提供で「カトリック今村教会(福岡県三井郡大刀洗町)」アルバムから

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