2020-01-01から1年間の記事一覧

「日々の暮らしの中」売れ節ランキング・新約聖書 第2位

4月26日にアマゾンで売れ節ランキング・新約聖書 「日々の暮らしの中ので 信仰を育て、実践する」は 第2位になっています。ご支援とご協力ありがとうございます。 https://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/books/775898/ref=pd_zg_hrsr_books

㉓ 今週もみことばとともに 復活節第3主日

「わたしたちの心は燃えていたではないか」(ルカ24・32) 私たちが「回心の祈り」を通してミサを始めるのは、誰もが「二人の暗い顔」のように嘆く経験をしたことがあるからです。「みことばの典礼」では、人生の出来事はみことばの光に照らされています。そ…

【新刊】『日々の暮らしの中で~信仰を育ち、実践する』

【新刊】『日々の暮らしの中で~信仰を育ち、実践する』(教友社・定価1100円/税込)が発売されました。「主の祈り」と「八つの幸い」を中心に、信仰生活を祈りとともに生きるためにみことばを解説する。白浜満司教推薦。 買い求めは http://www.kyoyusha.com/…

㉒ 今週もみことばとともに 復活節第2主日

「見ないのに信じる人は、幸いである。」(ヨハネ20・29) 疑い深いトマスが復活したイエスの傷跡に指を入れたことに対して、どのように思ったことがあるでしょうか。イエスは「見ないのに信じる人は、幸いである。」と宣言します。このことばは、まさに私た…

復活を知らせる駅伝 ヨハネ20・1-9 

復活の朝に起こった出来事は、例えるなら駅伝のようなものです。人から人へ伝播し、広がっていくからです。マグダラのマリアの場合、混乱しながら空の墓を発見したことを告げるために、ペトロともう一人の愛弟子のところへ走っていきます。その知らせを受け…

復活は新たな命を生み出す  マタイ29・1-10  (復活徹夜祭)

信仰は、死を含めた人生全体を考え、より良い人生を送るために、価値観や生き方、そして希望や生きがいなどを見いだす学び舎なのです。信仰を持つ人々は、死を否定することはありません。ただ、死は終わりではなく、新たないのちへの門出であると確信してい…

イエスの心構え ②  ヨハネ18・1~19・42 

受難は、突然の出来事でも思いがけない結果でもありません。それは「友のために自分の命を捨てること以上に大きな愛はない」というイエスの一貫した生き方なのです。イエスの死は、愛の行いです。友のために最後まで愛し抜くことなのです。 イエスが受けた暴…

イエスの心構え ① ヨハネ13・1-15

イエスの模範に従い、相手を思いやり、時間を割いて他者のために奉仕するということは、聖体を割って与える行為と同じです。イエスの記念として、忠実に続けていきましょう。わたしたちも高慢の上着を脱ぎ、愛と謙遜の手ぬぐいをとって腰にまとうように、日…

ユダも友と呼ばれた   (マタイ26・16-25)

ユダは謎に包まれた人物です。わたしたちは「なぜそのようなことを企てたのか」と厳しく問いただしたくなるでしょう。しかし、同情のまなざしで、ユダを見つめてください。なぜなら、イエスがユダに最後までそうされたからです。イエスを逮捕するために、兵…

イエスの愛弟子  (ヨハネ13・21-33)

キリスト教を信仰するにあたって、知識が全く必要ないというわけではありませんが、それより大切なことは、キリスト教を体験することであり、キリストと出会うことなのです。自分自身がキリストとつながり、その交わりに生かされることが欠かせない前提とな…

愛の香り  (ヨハネ12・2-11)

イエスに対するマリアの行いは、不満を抱くユダだけではなく、わたしたちをも戸惑わせるものかもしれません。そうだとすれば、わたしたちもまだ打算的な考え方をもっていることになるでしょう。つまり、自分の立場や役割について、自己中心的な見方しかでき…

⑳ 今週もみことばと共に(受難の主日A)

「主がお入り用なのです」(マタイ21.3) イエスは神殿に入る前に、子ロバの鼻と口を手でやさしくなでました。わずかな時間を惜しむように、イエスと子ロバは目と目を合わせました。イエスには、子ロバが言いたいことがわかっていました。それは「主よ、この…

希望を持って生きる

『楽天主義と希望は、根本的に異なった姿勢です。楽天主義は、天気や人間関係、政治経済などの物事がよくなることを期待しています。希望とは、わたしたちに約束されたことを神が必ず成就してくださるということです。楽天主義者は、将来の具体的な変化につ…

⑲ 今週もみことばと共に(四旬節第5主日A)

「出て来なさい」(ヨハネ11・43) 私たちにも他者との交わりを邪魔している石があるのではないでしょうか。墓の入り口の石とは、私たちを縛る嫉妬かもしれません。四旬節の精神は回心です。それは、自己中心や古いねたみ、嫉妬や怒り、そして憎しみに縛ら…

自粛要請に呼びかけられているときに

たった一人の園の声 「たった一人であるということは、わたしたちの心にとって庭のようなものです。わたしたちの心は愛を切望しています。その庭、たった一人であることが実を結ぶことの出来る場です。たった一人であることということこそ、わたしたちの休め…

⑱ 今週もみことばと共に(四旬節第4主日A)

「この人が生まれつき目が見えないのは、だれが罪を犯したからですか。本人が罪を犯したからでも、両親が罪を犯したからでもない。神の業がこの人に現れるためである。」(ヨハネ9・2-3) 人生の途上にいる私たちは、「過去のせいで今の自分になっている…

「コロナウイルス感染拡大時の意識の究明」

イエズス会の酒井陽介神父さまのFBより 今、この時、どんな気持ちかを素直に認めましょう。気持ちを静めることが難しいなら、それも認めます。欲求不満やストレスを感じているのであれば、それも認めます。神は、祈るのがたやすく、落ち着いた時だけでなく、…

⑰ 今週もみことばと共に(四旬節第3A主日)

「イエスは旅に疲れて、そのまま井戸のそばに座っておられた。」(ヨハネ4・6) 私たちは人生の旅において、福音の価値観に忠実に生きる難しさと複雑な人間関係に悩まされています。理解してもらえることが少なく、反対に誤解されることが多いため、傷つき…

ウィルスの影響により、不安と混乱を抱きながら暮らしているわたしたちへ

マリアよ、あなたを包む沈黙から、私たちにさらに何を語りかけられるのですか。あなたがささやくかのように、おん子の言葉を繰り返しておられるのを感じます。「忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい」(ルカ19・21)。「忍耐」という表現は、「堅…

⑯ 今週もみことばと共に(四旬節第2主日)

「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け」(マタイ17・5) 「聞く」ことは、単に耳で相手の声を聞くという意味だけではなく、聖書でよく用いられる表現である「聞き従うこと」や「聞いて実行すること」という行動を伴う姿勢でもあります…

⑮今週もみことばと共に(四旬節第1主日)

「…と書いてある。」(マタイ4・4) イエスは三回も誘惑をうけましたが、三回とも聖書のことばを語ることによって、その誘惑に打ち勝ちました。聖書は、昔の書物でも教会の教科書でもありません。聖書は、語りかける神と私たちをつなぐSNSのようなものです…

⑭ 今週もみことばと共に  (年間第7主日)

「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」マタイ5・44 「敵」のイメージは、武器を持ってわたしたちを襲い、殺そうとしている人のことでしょうか。それとも、わたしたち自身の先入観や都合で、相手に「敵」というレッテルを張っているのではない…

⑬ 今週もみことばと共に  (年間第6主日)

「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。」マタイ5.17 律法を「完成する」ことは、律法に定められた行為のみを果たすのではありません。行為に欠かせない次元が伴う必要性がありま…

⑫ 今週もみことばと共に  年間第5主日

「あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。」マタイ5・16 光は、自分のためではなく周囲を照らすために輝いています。周囲を照らすことで、周りの物事の存在と位置が見えるようになるのです。梅の季節になりましたが、そのつぼみはじっと閉じこもっている…

⑪ 今週もみことばと共に  主の奉献 

「幼子はたくましく育ち、知恵に満ち、神の恵みに包まれていた。」ルカ2・40 イエスは神にささげられたときから、十字架にかけられてなくなるまでの約30年間、罪以外すべての面で人間としての日常生活を送りました。わたしたちは人生の目標にたどり着くまで…

⑩ 今週もみことばと共に 年間第3主日 

「この二人もすぐに、舟と父親とを残してイエスに従った。」(マタイ4・22) 「残す」という動詞の訳ですが、原文では「置いておく」という意味があります。このような意味合いから考えると、網や船、さらには父親を残してまでもイエスに引き寄せられている…

⑨ 今週もみことばと共に 年間第2主日 

「ヨハネは、自分の方へイエスが来られるのを見て言った。」(ヨハネ1・29) クリスマスもお正月も無事に終わり、通常の生活に戻ったことでしょう。「自分の方へ来られる」という表現は、クリスマスを祝う出来事です。イエスご自身が私たち人間の方に来られ…

⑧ 今週もみことばと共に (主の洗礼)

「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」(マタイ3・17) 皆さんのところに届いた年賀状の中で、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者、今年もずっとあなたのそばにいる」という神からのメッセージが心に届きましたか。クリスマスは、…

2020年はオリンピックの年

人生はオリンピックのようなものですが相手と競うことなく、よりよい社会づくりに貢献するために、自分の精神を磨き、高めるという人生の競技です。 巡礼は一つの競技場で、ルルド、ファチマ、サンチャゴという三つの聖地で一緒に体験してみませんか。5月18…

➆ 今週もみことばと共に (主の公現)

「わたしたちは東方でその方の星を見た」(マタイ2・2) 主の降誕祭、つまりクリスマスは、私たちの人生に間違いなく星が輝いているということを教えてくれます。たとえ暗闇にいる人間であっても、キリストの誕生によって光がもたらされるのです。暗闇の中…