2021-01-01から1年間の記事一覧

「福音書を読み、イエスに親しむ」㉕ イエスの十字架を担ぐ

そこへ、アレクサンドロとルフォスとの父でシモンというキレネ人が、田舎から出て来て通りかかったので、兵士たちはイエスの十字架を無理に担がせた。そして、イエスをゴルゴタという所-その意味は「されこうべの場所」-に連れて行った。(マルコ15・21-22)…

「福音書を読み、イエスに親しむ」 ㉔ 復活はすでに起こっている

イエスがまだ話しておられると、十二人の一人であるユダが進み寄って来た。祭司長、律法学者、長老たちの遣わした群衆も、剣や棒を持って一緒に来た。(マルコ14・43) 復活とは、単に死後の命のことではありません。何よりもイエスの受難のうちに、すなわち…

「福音書を読み、イエスに親しむ」㉓ 引き渡されるイエス 

イエスはこう話し終えると、心を騒がせ、断言された。「はっきり言っておく。あなたがたのうちの一人がわたしを裏切ろうとしている。(ヨハネ13・21) 原文のギリシャ語で書かれた、このイエスの言葉を読めば読むほど、「あなた方の一人が、わたしを引き渡そ…

「福音書を読み、イエスに親しむ」 ㉒ イエスのしるし

それからイエスは、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日の後に復活することになっている、と弟子たちに教え始められた。(マルコ8・31) 苦悩と死を通して新しい命を得ること、それこそがよきしらせの…

福音書を読み、イエスに親しむ」㉑ 神の愛を分かち合う

神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。(ヨハネ3・16-17) イエスはこの世…

「福音書を読み、イエスに親しむ」⑳ 見ることを学ぶ

イエスは言われた。「聖書にこう書いてあるのを、まだ読んだことがないのか。『家を建てる者の捨てた石、これが隅の親石となった。これは、主がなさったことで、わたしたちの目には不思議に見える。』 マタイ21・42 神がなさった手段は、弱さによるもので…

「福音書を読み、イエスに親しむ」⑲ いよいよ豊かに実を結ぶように

わたしはまことのぶどうの木、わたしの父は農夫である。わたしにつながっていながら、実を結ばない枝はみな、父が取り除かれる。しかし、実を結ぶものはみな、いよいよ豊かに実を結ぶように手入れをなさる。(ヨハネ15・1-2) 多くの不要な枝や小枝が実をた…

「福音書を読み、イエスに親しむ」⑱ 仕えること

あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、皆の僕になりなさい。 人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのと同じように。(マタイ20・26-28) …

「福音書を読み、イエスに親しむ」⑰  イエスの道に踏み出す

狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、そこから入る者が多い。しかし、命に通じる門はなんと狭く、その道も細いことか。それを見いだす者は少ない。(マタイ7・13-14) どうしたらイエスの示される道と生き方ができるでしょうか…

「福音書を読み、イエスに親しむ」⑯  ゆるされること 

弟は言った「ここをたち、父のところに行って言おう。『お父さん、わたしは天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました。もう息子と呼ばれる資格はありません。雇い人の一人にしてください』と。」そして、彼はそこをたち、父親のもとに行った。と…

「福音書を読み、イエスに親しむ」⑮  祈ること

あなたがたが祈るときは、異邦人のようにくどくどと述べてはならない。異邦人は、言葉数が多ければ、聞き入れられると思い込んでいる。彼らのまねをしてはならない。あなたがたの父は、願う前から、あなたがたに必要なものをご存じなのだ。(マタイ6・7-8) …

「福音書を読み、イエスに親しむ」⑭ イエスの愛にとどまる 

父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛してきた。わたしの愛にとどまりなさい。わたしが父の掟を守り、その愛にとどまっているように、あなたがたも、わたしの掟を守るなら、わたしの愛にとどまっていることになる。ヨハネ15・9-10 イエスは…

主のご復活おめでとうございます

さあ、行って、弟子たちとペトロに告げなさい。『あの方は、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。かねて言われたとおり、そこでお目にかかれる』と。(マルコ16・7) マルコの受難物語は、挫折で終っているのではない。イエスの死という危機は、復活に…

「福音書を読み、イエスに親しむ」⑬ 聖体を通して、イエスはすべてを与える

イエスはパンを取り、感謝の祈りを唱えて、それを裂き、使徒たちに与えて言われた。「これは、あなたがたのために与えられるわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい。ルカ22・19 イエスは、「わたしたちのための神、わたしたちと共にお…

「福音書を読み、イエスに親しむ」⑫ 語り手としてのイエス

徴税人や罪人が皆、話を聞こうとしてイエスに近寄って来た。すると、ファリサイ派の人々や律法学者たちは、「この人は罪人たちを迎えて、食事まで一緒にしている」と不平を言いだした。ルカ15・1-2 イエスには、はっきりさせておきたいことがありました…

「音声による四旬節黙想」マルコ福音記者が伝えるイエスの時代の危機とわたちの危機

四旬節の歩みの中で、日常生活を送りながら、各自の都合と時間に合わせて、ご利用いただければ幸いです。福岡教区養成教化委員会より リンクは https://youtu.be/6ARY-QAXWgA

 子供のように神の国に入る「福音書を読み、イエスに親しむ」⑪

イエスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた。「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。 はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。…

「福音書を読み、イエスに親しむ」⑩ 小さなささげものからの大きな成果 

フィリポは、「めいめいが少しずつ食べるためにも、二百デナリオン分のパンでは足りないでしょう」と答えた。 弟子の一人で、シモン・ペトロの兄弟アンデレが、イエスに言った。「ここに大麦のパン五つと魚二匹とを持っている少年がいます。けれども、こんな…

「福音書を読み、イエスに親しむ」⑨ さらにありえた展開 

イエスが旅に出ようとされると、ある人が走り寄って、ひざまずいて尋ねた。「善い先生、永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか。」 イエスは彼を見つめ、慈しんで言われた。「あなたに欠けているものが一つある。行って持っている物を売り払い、…

「福音書を読み、イエスに親しむ」⑧ 人間のジレンマとの直面 

イエスは通りすがりに、生まれつき目の見えない人を見かけられた。 弟子たちがイエスに尋ねた。「ラビ、この人が生まれつき目が見えないのは、だれが罪を犯したからですか。本人ですか。それとも、両親ですか。」 イエスはお答えになった。「本人が罪を犯し…

「福音書を読み、イエスに親しむ」⑦ 思い煩いについて

空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか。 あなたがたのうちだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延ばすことがで…

「福音書を読み、イエスに親しむ」⑥ 山上の説教はイエスについて語っている。

心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。悲しむ人々は、幸いである、その人たちは慰められる。柔和な人々は、幸いである、その人たちは地を受け継ぐ。義に飢え渇く人々は、幸いである、その人たちは満たされる。憐れみ深い人々は、…

「福音書を読み、イエスに親しむ」⑤ イエスと共に住む

その翌日、また、ヨハネは二人の弟子と一緒にいた。 そして、歩いておられるイエスを見つめて、「見よ、神の小羊だ」と言った。二人の弟子はそれを聞いて、イエスに従った。 イエスは振り返り、彼らが従って来るのを見て、「何を求めているのか」と言われた…

「福音書を読み、イエスに親しむ」④ 家庭との関係

イエスの母と兄弟たちが来て外に立ち、人をやってイエスを呼ばせた。大勢の人が、イエスの周りに座っていた。「御覧なさい。母上と兄弟姉妹がたが外であなたを捜しておられます」と知らされると、イエスは、「わたしの母、わたしの兄弟とはだれか」と答え、 …

「福音書を読み、イエスに親しむ」③ 神のみことばを聞くことによって変えられること

イエスはお育ちになったナザレに来て、いつものとおり安息日に会堂に入り、聖書を朗読しようとしてお立ちになった。預言者イザヤの巻物が渡され、お開きになると、次のように書いてある個所が目に留まった。「主の霊がわたしの上におられる。貧しい人に福音…

「福音書を読み、イエスに親しむ」② 神からの愛の承認

洗礼者ヨハネはこう宣べ伝えた。「わたしよりも優れた方が、後から来られる。わたしは、かがんでその方の履物のひもを解く値打ちもない。 わたしは水であなたたちに洗礼を授けたが、その方は聖霊で洗礼をお授けになる。」イエス、洗礼を受けるそのころ、イエ…

「福音書を読み、イエスに親しむ」① 

今回からいよいよ、福音書を読む旅に出ましょう。まず福音箇所を先に読みましょう。手元にある聖書からか、無料ダウンロードするか https://www2.bible.com/ja/app ルカ2・39-40、51-52 神が幼子となってこられた理由 神が小さな幼子として生まれたことは…